青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年に起きた殺人事件を隠ぺいしたとして、青森地検は当時の院長ら2人を起訴。県と市は、病院に対し「改善勧告」の行政指導を行いました。
この殺人事件が起きる1年前の2022年に、「みちのく記念病院」に入院していた人が元院長の石山隆被告とやり取りした内容を明かし、「退院する時に薬をもらってもいいか尋ねると、『来なくなればそれで終わりなんだ』と言われた」と振り返りました。
その人物は2022年に「みちのく記念病院」に入院したとき、石山隆被告と会話したのを記憶しています。
みちのく記念病院に入院したことがある人物
「退院する日に薬をもらいに行って、紹介して頂いた病院から薬をもらっていいものでしょうかと(石山隆被告に)聞いたら、『それは私に断らなくてもいい』と。『来なくなればそれで終わりなんだ』と言われた。病気を治そう。よくしようというような雰囲気の言葉づかいではなかったと思います」
この人は、約4か月の入院中の出来事を日記に書き残していました。
入院中に感じたのは医師や看護師が常に忙しく、対応が機械的だったということです。
みちのく記念病院に入院したことがある人物
「患者を物として扱っているような。全体的に全てのことに関してそういうふうに感じました。もう機械的なんですよ。機械的。忙しくて忙しくて患者に優しい言葉なんかかけている時間がないと。そういうふうな雰囲気」
県や八戸市の立ち入り検査の結果、みちのく記念病院では、一部の医師の勤務実態と書類に整合性がないことが分かっています。