記録的な大雨から2週間経ちましたが、復旧工事がまだ道半ばの場所は多くあります。深浦町では田野沢地区を流れる川の工事はまだ手つかずで、住民は再び、大雨が降った時は災害が発生しやすいと不安を募らせています。
大雨により町道が崩壊して一時、孤立状態となった深浦町松原地区です。8月22日から町道の復旧工事が始まり、工事は着々と進められていました。
この町道は、町の中心街へつながる唯一の道路で、住民からは安堵の声が上がります。
※松原地区の住民は
「やっぱり不便。でもがんばってくれてるからもうじきだと思う」
松原地区では工事が進む一方で、まだ工事が始まっていない場所があります。
※須崎蓮記者
「深浦町田野沢地区です。町道を塞いでいた瓦礫は撤去されましたが、川には手つかずのままの瓦礫が残っています」
住宅など3棟が全壊した深浦町田野沢地区です。住宅や町道の復旧工事は進んでいますが、地区を流れる川は、被災から2週間以上経ったいまも、押し流されてきた瓦礫や車が手つかずの状態となっています。
町によりますと、川には、五能線の橋もかかっているため、町の判断だけでは撤去作業が始められないとしています。住民は現在の状況が続けば、再び、大雨が降ったときは川の水が溢れやすくなっていると不安を募らせています。
※田野沢地区の住民は
「二次災害ですね瓦礫が川をまだ塞いでる状態なので、土砂だったら流れていってくれるだろうけどがれきは流れていかないので、早く撤去してほしい」
町は、JR東日本と協議して田野沢地区の川の工事に着手することについて了承を得ていて、27日にもがれきを撤去するための準備作業を始めるとしています。