死体遺棄があったほか殺人の可能性もあるとして捜査本部が設置された青森県七戸町の事件についてです。被害者の男性に暴行を加え車で連れ去ったとして逮捕・起訴された男女4人は『宅配業者』を装って男性を自宅から連れ出したとみられることが分かりました。
七戸町の会社経営者・十枝内伸一郎容疑者(47)と、会社員・竹内洋容疑者(45)は2月上旬、七戸町内の私有地に元従業員の谷名幸児さんの遺体が入ったプラスチック製の容器を埋めた、死体遺棄の疑いで9日に送検されました。
この事件を巡っては、2024年1月に、谷名さんに暴行を加えて車で連れ去ったとして、十枝内容疑者ら4人が逮捕・起訴されています。
また、谷名さんを自宅から呼び出す際には、逮捕・起訴された4人のうち市ノ渡歩美被告(38)が『宅配業者』を装って、谷名さんの自宅前の路上に連れ出したとみられることが、検察への取材で新たに分かりました。
十枝内容疑者の知人によりますと、谷名さんは以前、十枝内容疑者の経営する会社に務めていて、過去に何度かトラブルが起きたということです。
十枝内容疑者らを知る人は
「たしか伸一郎さん(容疑者)の元従業員じゃなかったでしたっけ」
「従業員同士でいざこざも結構あったと聞いている」
「伸一郎さん(容疑者)が呼んでも絶対出てこないから女性を使って連れ出したのではないか」
警察によりますと、谷名さんの遺体は死後、数か月経っていて死因は多発性肋骨骨折による出血性ショックのほか、窒息の可能性もあるということです。
事件を受けて、谷名さんの長男は弁護士を通じて「あまりに突然の知らせに、未だにこの現実を受け止めることができません。今はただ父を想いながら静かに過ごしたい気持ちで一杯です」と、コメントしています。


 
   
   
  









