「こっちの勝算があるのかなと思って…」


「それで棒も持ってましたから。それで突きながら、だんだんと移動していったんですよね。でも、やっぱり来るんですよ。ですから、鼻面をどんどんと(突いて)やりながら…(移動させた)。そうしているうちにイノシシの攻撃が怯んだんですよ。それで、思いっきり(棒を)振り上げて頭をバーンとやったんですよ。そしたらね。ちょっとね。攻撃が弱くなったんですよ」


「そこで私は、イノシシの首をギュッとやって。押し倒すんですよね。全体重をかけて。それでもなんだかんだ暴れて…。それでもきちっと押さえて。それで姪に、ハンマーがあるんですが、それを持って来させて。『足を叩いてくれ』と。『後ろ足を叩いてくれ』と。そうすれば彼らは四本足ですからね。走れなくなるわけです。そうしたら、こっちのね勝算があるのかなと思って」

「それで思いっきり、それやらせて。私はその間ずっと押さえてましたけどね。もうしばらく、それやらせていて、その後にイノシシの頭をハンマーでガンガンと何回かやって。それから今度、小さい金槌を持ってきて。私はイノシシを押さえながら、左手で額のあたりです。イノシシの。思いっきり叩いたんですよ。何十回と。で、そうこうしていたら、イノシシが人がいびきかくような呼吸の仕方をしたんでね。それで、これで大丈夫だと思って離して。そんな感じでしたね」