■MLBキャンプ(日本時間15日、米アリゾナ州グレンデール)

ドジャース大谷翔平(29)がキャンプ6日目で”ユニホームデビュー”。10日の初日からリハビリ組として調整してきたが、この日キャンプインとなった野手組との全体練習に参加。今キャンプ初めてとなる「17番」のユニホーム姿で登場し、チームメイトとともにストレッチとアップを行った。

大谷は”LA”のマークが入った帽子を着用してグランド入り。だが他の選手と違うことに気づき、球団スタッフによりキャンプ用の”D”のマークが入ったものと取り替え、笑顔をみせる場面も。

その後、“中1日”で行ったフリー打撃では、ブルペンを終えた山本由伸(25)が見学する中、29スイングで10本の柵越えを披露した。圧巻は4打席目で見せた柵越え5連発で、見ていたファンだけでなくチームメイトもその快音に歓声をあげていた。2日前は実に161日ぶりに行ったフリー打撃で21スイング中10本の柵越えをマークし、手術後の“完全復帰”に向けバッティングは順調のようだ。

練習前、ドジャース・ロバーツ監督は大谷について「野球スポーツに携わっている人なら誰でも、ショウヘイがドジャースに移籍したことの大きさ、そしてそれがこの組織全体に与える影響の大きさを理解していると思う」と話し、さらに「才能に関しては、ショウヘイはおそらく、野球というゲームでプレーした中で最も才能のある選手になるチャンスがある」と評価。「だから彼のことをもっと知りたいし、日々のプレーを見たいと思っている」と、指揮官も大谷の調整に期待を寄せた。

フィールドの外では集まったファンが「オオタニサン」「ショウヘイプリーズ」と、”ドジャーブルー”のユニホーム姿の大谷にサインを求め、近くを通るたびに大興奮。歓声は止む気配なく、この日もキャンプ地は”大谷フィーバー”となった。