NPBエンタープライズは14日、3月6日と7日に京セラドームで行われる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」のメンバー28人が14日に発表され、現役大学生からは今秋ドラフトの目玉、明治大の宗山塁(21)ら4人が選出された。井端弘和監督(48)は単独インタビューで大学生、宗山選手の選出ポイントと特徴を聞いた。

宗山選手は“源田選手に匹敵する”ぐらいの守備力を持ってる

Q,今回のメンバーの注目ポイントは
井端弘和監督:

大学生を見て欲しいですね。これだけ、大学生でもプロとして一緒に渡り合えると思ってる4人を選んだつもりなので。宗山選手は守備では源田壮亮(31、西武)に匹敵するぐらいの守備力を持ってるんじゃないかと私は思ってます。やっぱりこの大学生らを見て、プロ野球だけでなく、アマチュア球界も盛り上がってくれるのがやっぱり、野球発展の上では一番理想かなと思ってますので、大学生には期待してます。

バッターのタイプでいったら鳥谷選手

Q.宗山選手の長所は
井端監督:

まずショートについたときに、誰だと思ったんですよね。初めて見たときに。それぐらい打球も飛んで来なくてもショートのポジションにおさまっている姿が恰好良かったので。やっぱフットワークと、何よりスローイングの良さですね。(打球が)合わない後にいい送球するっていうのは非常に大事なので、そこ(いい送球)があると途中に捕る所がおかしくても、最後きっちりおさめるという所では、全体を見渡したら、上手いって思った。(長所は)どんな所からでもいい送球を送れるっていうところのスローイングの良さかなと思ってます。(打撃では)そこまで長打を望めるバッターではないとは思うんですけど、的確にミートするという所でタイプ的には…バッターのタイプでいったら鳥谷敬(阪神に03年自由枠入団)が(プロに)入ってきた時というか、そういうバッターなのかなと思ってます。年々、力強さも出てきてますし飛距離も伸びているので、いずれね、2桁っていうホームラン、プロ入っても期待できるんじゃないかなと思ってます。

大学生4人を選出した侍ジャパン井端監督

Q.守備のタイプだと…
井端監督:

源田選手じゃないですか。今で言ったら、うん、はい本当に両方の優れた能力のある選手かなと思います。非常に魅力ある選手かなと思うので、今回のプレミア12で呼べるかどうかはまだわからないですけど。プロで1年目終わってとか、すぐ代表入りしてくる選手というのは最近非常に多いので、そうなってきてほしいなと思いますし、そうなる可能性はあるというところで今回、少しでも先に慣れてほしいというところでは呼びました。

Q.今年11月にはプレミア12が開催される
井端監督:

呼びたいですね。呼べるなら候補の1人ですよね。入ってこれるだけの守備力はもう持ってると思います。大学生の中ではもう抜けてるなとは思ってましたけど、これを一緒に見れるっていうのはこっちは逆に楽しいですよね。

スタメンで行けたら行きたい

Q.宗山選手の起用は
井端監督:

いい所というか、あの…スタメンで行けたら行きたい。やっぱり大学生からしてみたら、いつも守ってるポジションで、とは思ってますのでね。ショート1本で行ってもらおうかなと思ってます。

指揮官絶賛、宗山塁は「勝負する気持ちでいきたい」

指揮官の絶賛を受けている明治大の宗山塁選手は広陵高(広島)から明治大に進み、1年春からリーグ戦に出場するとそのまま遊撃手レギュラーに定着。最終学年となった今季からは主将を務める。抜群のミート力と長打力は東京六大学で3年秋までに通算94安打を記録。守備にも定評があり守備範囲の広さと強肩は大学トップレベルを誇っている。この日の会見では侍ジャパン入りの喜びを堂々と語った。

明大・宗山塁選手「勝負する気持ちでいきたい」

Q.侍ジャパンに選出された気持ちは
宗山塁:

一番は選んで頂いて、嬉しいですし、とても光栄なので名に恥じない様なプレーだったり、振る舞いをしたいと思います。こんな経験はなかなか、ないですし、自分が目指しているプロの世界で、その第一線で戦っている選手のプレーを間近で見れるというのがやっぱり、一番自分にとってはすごいいいものになると思っているので、盗める所は盗んで、いい所を自分で吸収出来たらいいと思います。

Q.自分のセールスポイントは
宗山:

一番は実戦において普段通りのプレーを出せる所だと思うので、ピンチでも、チャンスでも、自分のメンタルというか、いい状態を保つというのは、常に意識してやっている事なので、一発勝負の試合で自分の良さが出せるのは強みかなっと思っています。

Q.守備も自信がある
宗山:

どんな打球でも対応していく力はあると思う。どんな打球でも力まず、力を抜いて自分の一番捕れる確率が高い、いい捕り方で捕れるのを実戦で出来るというのは強みだと思います。自分としてはまだまだですが、守備は自信があります。

Q.侍ジャパンの印象は
宗山:

小さい頃から侍ジャパンのトップチームの試合をテレビで見てきた側だったのでそこに実際に自分が入っていくという事はもちろん不安もあるのですけども、自分の今、出せるものを全て出したいですし、本当に勝負する気持ちでいきたいと思っています。

Q.23年WBC優勝をどのように感じたか
宗山:

応援するのも、そうですけど、自分が立ったら、どれくらいのプレーが出来るんだろうなとか、考えながら見ていたので、次は自分が出るくらいの気持ちでそういう強い気持ちでやっていきたいと思います。

バレンタインについて聞かれて、笑顔も

Q.侍ジャパンで目指す事は
宗山:

それぞれの選手の感覚があると思うので、積極的に話しかけて、どういった意識でやっているのか、聞けたらいいですし、一番は実戦の中でどう、動いているのかというのが、スゴイ勉強になると思うのでそういった所も吸収しつつ、その中で自分のいい所も見て貰えたらと思います。学生として、トップチームに入っていくので学生らしさというか、一生懸命野球をやる姿というのは忘れずにやっていきたいですし、まぁ、本当に勝負するという気持ちで入っていきたいので自分の全てを出し切るぐらいの気持ちでやりたいと思います。

宗山塁(むねやま・るい)

2003年2月27日生、身長175cm、右投・左打。広島県出身、広陵高校~明治大
将来の夢「侍ジャパンの3番」

侍ジャパン 日程

3月6日(水)19:00~ 日本 vs 欧州代表
3月7日(木)19:00~ 欧州代表 vs 日本