日本国内で米軍の航空機が緊急着陸や墜落した際の手続きなどを定めた日米ガイドラインに基づく対応訓練が在日米海軍厚木基地で行われ、神奈川県警と米軍などが有事の際の手順を確認しました。

この訓練は、在日米海軍のヘリコプターが神奈川県の厚木基地を離陸してすぐにエンジンの出力が低下し、県内の畑に緊急着陸した場合を想定し行われたものです。

きょうの訓練には、在日米海軍や神奈川県警、大和市など6機関のおよそ120人が参加し、ヘリコプターが緊急着陸した現場の立ち入り規制や、日米合同での現場検証、報道機関への対応などの手順を確認しました。

神奈川県警は「訓練をきっかけに各機関の連携をより強固なものにし、万が一、事故が起きた際は、被害を最小限に抑えるべく最善を尽くさなければならない」としています。

神奈川県では2013年12月に米海軍厚木基地のヘリコプターが三浦市の埋め立て地に不時着し、乗員2人がけがをしました。この事故では、神奈川県警が米海軍の整備士1人を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、横浜地検は不起訴処分としています。