富山市議会は議員活動の不公平を理由に来賓として出席することを禁じていた卒業式について、公務を優先したうえで“保護者として出席”することを認めるとしました。一方で、特別支援学校の卒業式については、“来賓出席”を認めるのかどうかで紛糾しました。

14日開かれた富山市議会の各派代表者会議。議題は、議員の卒業式や卒園式の出席を認めるか否かです。

富山市議会ではこれまで、3月定例会と卒業式の時期が重なることから、式に出席できる議員とできない議員の不公平をなくすため、式への出席を禁じていました。
禁止事項には来賓としての祝辞だけでなく、保護者として自分の子どもの式に出ることも含まれています。

富山市議会 舎川智也議員:「これから議員を目指す方々にとってもこういった環境を整えることが大事かなと思っておりまして、自らの子どもさんについては出席を認めたらどうかと」

富山市議会 松尾茂議員:「自分の子どもの時も(卒業式に)出席できなかったなっていう。そういったことも現実にあったもんですから。認めてもいいんじゃないかなと今感じております」
富山市議会 江西照康議員:「来賓としての参加に制限をかける以外は不必要だと考えております」

来賓としてではなく、保護者としての出席に賛成意見が目立つ中、こんな反対意見も。
富山市議会 大島満議員:「私人たる前に公人であるということと地域がどこであるか。今まで自分のご子息の卒業式も我慢された方がたくさんいらっしゃるとすれば、もう少しこのままで良かったのかなとは思っております」

議員からは来賓でなければ出席しても良いといった意見が多く、卒業式には公務の優先を条件に保護者としての出席を認めることが決まりました。