インドネシアで14日、「世界最大の直接選挙」とも言われる大統領選挙の投票が始まり、現職大統領の事実上の支持を受け、優勢に立つ候補が過半数を獲得できるか注目です。

人口世界4位、インドネシアの大統領選は14日、2億人を超える有権者による投票が始まりました。

現職のジョコ大統領は、3選を禁じる憲法の規定で出馬せず、プラボウォ国防相、アニス前ジャカルタ州知事、それにガンジャル前中部ジャワ州知事が立候補しています。

事前の世論調査では、ジョコ氏の事実上の支援を受け、SNSを駆使した選挙戦略を展開するプラボウォ氏の支持率が50%を超え、大きくリードしています。

ただ、プラボウォ氏は副大統領候補にジョコ大統領の長男を据えており、「ジョコ氏一族による政治の私物化で民主主義が脅かされる」との批判も相次いでいます。

大統領選は即日開票され、大勢は今夜にも判明する見通しですが、過半数を獲得する候補がいなければ、6月に決選投票が実施されることになります。