イギリスのシンクタンクが世界の軍事情勢を分析した報告書「ミリタリー・バランス」の2024年版を公表しました。ウクライナ侵攻の影響で各国の防衛予算が増加し、世界の防衛費が総額でおよそ330兆円と過去最高を記録しました。
IISS=国際戦略研究所が13日に公表した報告書によりますと、ロシアの脅威に対抗するため、NATO=北大西洋条約機構の加盟国が防衛費を拡大するなどしました。その結果、2023年の世界の防衛費は前の年と比べて9%増えて、およそ2兆2000億ドル、日本円でおよそ330兆円にのぼり、過去最高を記録しました。
ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく2年となりますが、ロシアは戦力の大規模な損失が続き、侵攻開始時に保有していた規模とほぼ同じ、およそ3000両の戦車を失ったと分析しました。一方で、この先およそ3年は戦力を維持できるとの見方を示しました。
ウクライナも戦力を損失しているものの、西側の支援で兵器の量を維持しているほか、ロシアの黒海艦隊に対する水上ドローンによる攻撃など、独自に開発したシステムを導入し、技術を向上させているということです。
IISSは、ウクライナ侵攻のほか、中国と西側諸国の緊張の高まりにより、今年の防衛費はさらに増えるとの見通しを示しました。
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