柔道のパリ五輪100㎏級代表に内定した東京五輪金メダルのウルフ アロン(27、パーク24)が15日、取材に応じ「代表になるっていうのが五輪に出るスタートラインっていうふうに考えていたので、まずは一つ安心したなというところもあります」と心境を語った。
東京五輪で金メダルを獲得したウルフ。パリ五輪男子100㎏級の選考会となった昨年12月のグランドスラム東京で7位に終わった。同階級で代表争いをした新井道大(19、東海大1年)は世界王者を2回戦で破ったが決勝で1本負け、しかし新井はシニアでの経験が浅いと代表内定を見送られた。
代表選考は先延ばしとなったが4日に行われた柔道グランドスラムパリで新井は3回戦で敗退。ウルフは国際舞台で約2年半ぶりに優勝を果たした。前日に代表を発表した鈴木桂治監督(43)は「連覇に挑戦できる立場になったので、目標を固く持って戦いに向かっていってほしい」とウルフにエールを送っていた。
五輪連覇へ向けウルフは「「2連覇できるっていうのは1回優勝した人間だけだと思うので、そこをしっかりと意識しながら」と話し、「今の現状に満足することなく、五輪まであと5か月ちょっとですけどそこに向けて準備をしていきたいと思っています」と意気込んだ。
さらに「自分自身を見つめ直すことができましたし、自分がどこを目指し、何をしていくかっていうことを振り返ることによって自分に足りないことだったりとか、これからやっていかなきゃいけないことが明確になったので、そういったところは苦しい時期の中でもよかったことなんじゃないかな」と代表が内定するまでの思いを吐露。
【柔道パリ五輪内定者】
■男子
60㎏級 永山竜樹(27、SBC湘南美容クリニック)
66㎏級 阿部一二三(26、パーク24)
73㎏級 橋本壮市(32、パーク24)
81㎏級 永瀬貴規(30、旭化成)
90㎏級 村尾三四郎(23、ジャパンエレベーターサービスホールディングス)
100㎏級 ウルフ アロン(27、パーク24)
100㎏超級 斎藤立(21、国士舘大学)
■女子
48㎏級 角田夏実(31、SBC湘南美容クリニック)
52㎏級 阿部詩(23、パーク24)
57㎏級 船久保遥香(25、三井住友海上)
63㎏級 髙市未来(29、コマツ)
70㎏級 新添左季(27、自衛隊体育学校)
78㎏級 髙山莉加(29、三井住友海上)
78㎏超級 素根輝(23、パーク24)














