現状を医療を支える医師は“これまでで一番怖い状況”と話します。
沖縄県立北部病院 永田 恵蔵(ながた けいぞう)医師
「6月の前と今を比較すると…(携帯が鳴る)ごめんなさいね。今のはクリニック方から患者の相談。地域のクリニックから、患者さんの相談で…。」

中南部や街のクリニックから患者受け入れの相談などが増加し、簡易施設での順番待ちも出ています。


県立北部病院 永田恵蔵医師
「きょうも11人退院されたが、その中で半分以上は療養期間を終えた訳ではなくて、“大丈夫だろう”という予想のもとで、自宅療養に切りかえたり、ホテル療養に切りかえている状況だし。帰って頂いたけどやっぱりきつくなって、再度救急車で来られたとか。この2年間の中で、1番いま、怖いなという状況ではあります」
新型コロナ患者の入退院が頻繁に行われ職員にも従来のような余裕がない現状で。今月、県立北部病院では入院患者4人、職員3人のクラスターも発生しています。
一方で世の中の動きは―
県立北部病院 永田恵蔵医師
「夜帰る時に飲食店を見たら、酔っぱらった人たちが歩いていたりするのを見たりすると、世間とのギャップを感じるというか。6月の梅雨明けの中旬くらいから、交通外傷だったり、飲酒の問題とかで救急搬送されている方が目に付くようになってきてー」

県立北部病院 永田恵蔵医師
「今の状況で経済活動を止めない理由もあると思うんですけど。亡くなっていく方とか、医療を受けられない方たちが出てくるというのを言わないまま、『ただ経済活動をやりましょう』といっているのは、なんかおかしいなと思います」
「これまでで一番怖い」という医療現場の現状で“私たちの意識”がいっそうの重みを増して問われています。
※7月31日も2日続けての5000人台、過去最多更新の5250人の新規感染確認となり、冒頭の一文を変更しました。なお沖縄では濃厚接触により仕事を休んでいる医療従事者は21日に初めて1000人を超え、医療現場への負担が増しています。
また