世界的な指揮者で松本を拠点とした音楽の祭典=セイジ・オザワ松本フェスティバルの総監督を務める小澤征爾さんが6日死去したことがわかりました。
88歳でした。
所属事務所によりますと、死因は心不全で、東京都内の自宅亡くなったということです。
小澤さんは、1935年中国の旧満州奉天市生まれ。
ボストン交響楽団やウイーン国立歌劇場の音楽監督などを歴任し、2008年には、文化勲章を受章しました。
松本市を拠点に1992年に始まったサイトウ・キネン・フェスティバル松本では総監督に就任。
松本の夏を彩る国際的な音楽祭を築きました。
小澤さんは、市民やボランティアとも積極的に交流し、その明るい人柄が、多くの人をひきつけました。
その後、音楽祭は、2015年にOMF=セイジ・オザワ松本フェスティバルに名称を変更。
松本には、世界中から優れた音楽家たちが集まり、小澤さんの指揮のもと、迫力ある圧巻の演奏で、観客を魅了し続けました。
近年は、体調面を考慮し、指揮をする機会は、減っていましたが、2022年と2023年には、サプライズで会場に登場し、大きな拍手が送られました。
所属事務所によりますと、故人の意思により、葬儀は近親者のみで執り行ったということで、後日、お別れの会を検討しているということです。