去年3月、宮崎市内の保育施設でうつぶせで寝ていた0歳児が死亡した問題です。
市が設置した検証委員会が再発防止策の提言案をまとめました。

検証委員会は、去年3月、宮崎市内の認可外保育施設でうつぶせで寝ていた0歳児が死亡した事案について、事実関係の把握や発生原因の分析などを進めるため設置されたものです。

8日夜は、医師や保育関係者など5人の委員で構成された検証委員会の4回目の協議が行われ、再発防止策の提言案が固まりました。

それによりますと、施設側に対しては、あおむけで寝かせることを前提に、乳幼児の睡眠環境や睡眠状態の確認の徹底などを。

また、市側に対しては、保育従事者の配置数や資格について監査を強化することなどを求める方針です。

(重大事故検証委員会 長鶴美佐子委員長)
「やはり人間の目でちゃんと確認をしていく、目視をしていくということが大前提にあるということで、2度とやはりこういう事案を起こしてはならない。これら(提言)が活用されて、そういう事故を防ぐことができることを切に願っております」

提言案は報告書としてまとめられ、来月13日、宮崎市の清山市長に提出される予定です。

0歳児が死亡した問題をめぐっては、施設側が安全配慮義務を怠り窒息死させたなどとして両親が施設の代表者に対し、損害賠償を求める訴訟を起こしています