アメリカの連邦最高裁判所は、トランプ前大統領に11月の大統領選挙への出馬資格があるかをめぐって、口頭弁論を開きました。判事からは、資格を認めないことに懐疑的な質問が相次ぎました。
アメリカ西部・コロラド州の最高裁判所は去年12月、2021年1月の連邦議会乱入事件にトランプ前大統領が直接的に関与したと認め、州の予備選挙に出馬する資格がないとの判断を示しました。
トランプ氏はこれを不服として連邦最高裁に上告していて、8日、判断の是非を審理する口頭弁論が開かれました。
その中では、保守派だけでなく、リベラル派の判事からも「なぜ、1つの州が大統領候補の出馬資格を判断できると考えるのか」などとトランプ氏の出馬資格を認めないとした判断に懐疑的な姿勢を示す質問が相次ぎました。
そのため、主要なアメリカメディアは最高裁がトランプ氏の出馬資格を認める可能性が高いとの見方を伝えています。
トランプ前大統領
「きょうの最高裁を見ていて、とても美しいプロセスだと思いました。この国の民主主義が続くことを祈っています」
トランプ氏は弁論の終了後、このように述べたうえで、「我々の主張は判事に好意的に受け止められたと思う」と話しました。そのうえで、「何百万人もの投票したい人々がいて、彼らは私に投票したがっている」と主張しました。
アメリカメディアは、コロラド州で予備選挙が行われる3月5日までに最高裁が判断を示す可能性があると伝えています。
注目の記事
“しゃっくり” は人間がかつて魚だった名残り?「横隔膜のけいれん」は間違いだった 見過ごせない重い病気のサインにも

“頼ることも大事” 共働きや高齢者世帯の増加で市場は10年で6.2倍 忙しい日々を支える家事代行 山梨

年間2500円の節約効果 猛暑を共に過ごした『エアコン』のフィルタークリーニングと内部乾燥で冬も快適に

「なんで飲んだんですか?」「のど乾いちゃって…」 警察の取り締まりに密着 飲酒運転の人身事故が全国ワーストの山梨

「解析したすべての患者から検出された」人の肺からプラスチック 粒子濃度が高いほど炎症値も大きい結果 医師や研究者の解析で明らかに

「警察官が、鉄砲で撃たれました」110番の音声記録…銃声、うめき声 緊迫した様子 明らかに。 遺族の訴え退けた翌日公開 奥田交番襲撃事件 富山地裁
