アメリカ軍が嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を繰り返し強行したことについて、県は8日にアメリカ軍に直接抗議しました。

県内でのパラシュート降下訓練は、原則伊江島で実施することで日米が合意していますが、伊江島補助飛行場の滑走路が使用できないとして、アメリカ軍は去年12月と先月、嘉手納基地で訓練を実施しました。
こうした事態を受け県は2月8日、アメリカ軍に強く抗議するとともに嘉手納基地で降下訓練をしないよう求めました。
県によりますと、対応した第18航空団広報局のロバート・ダブス中尉は「伊江島で訓練が出来ない時、嘉手納で行うことは日米間で確認されている」と返答したということです。
一方、伊江島補助飛行場が使えないと説明していたにも関わらず、先月、伊江島でも降下訓練をしていたことが分かり、アメリカ軍の説明に矛盾が生じていることについては。
溜政仁知事公室長
「訓練のための準備とか仕様の違いとかで、嘉手納で行った訓練については向こう(伊江島)では出来ないと判断したと。きょうの説明だけでは十分理解できたとは言いにくい」

県はこのほか、在沖アメリカ総領事館にも同様の抗議と申し入れを行っています。