■プロ野球 西武キャンプ第1クール3日目(8日、宮崎県・日南市)

西武キャンプは3日目を迎え、選手たちも疲れが出てくる中、精力的に汗を流していたのは、プロ6年目を迎える佐藤龍世(27)。昨季は91試合に出場し、9月以降は出塁率.468をマークしたが、守備では失策11とやや課題を残していた。

今季はレギュラー定着を目指し、春季キャンプでは守備にも磨きをかけたい佐藤。この日は南郷スタジアムに隣接されているサブグラウンドでファンが見守る中、たった一人、阿部真弘一軍内野守備・走塁コーチとマンツーマンでの特守を敢行。「きついですけど、昨季はエラーが多かったので、確実性、スローイングの質を高めるため、一球一球丁寧にやった」と話した。

負けん気の強さから常に声を出し、白球に食らいつく姿にファンからは時折拍手も。「1人っていうのはきつかったですけど、 愛のムチじゃないですけど、その分見返りがあると思って頑張りました」と振り返った。

「マンツーマンでこの量をやるのはあまりないので」と1時間以上、約400球の白球を追いかけ、汗を流した。今季からグローブのサイズを昨季よりも大きいものにしたという。「サードなのでまず捕るのをメインで、今までは小さめのを使っています。操作性はあるけど“まず捕る”というのを意識して大きめのグローブで試していて、いい感じでは来ている」と手応えは十分。守備に磨きをかけ、今季はスタメン定着を狙いたい。