■プロ野球 ヤクルト春季キャンプ(8日 沖縄・浦添市)

ヤクルトで昨年のWBC日本代表にも選ばれた高橋奎二(26)が8日、ブルペンでまさかの“ハプニング”に見舞われた。そんな中で100球近く投げ込んだ左腕は「最初は力みがあってばらつきがあったんですけど、最後の方に打者も立ってくださっていい感じに投げられた」と手応えを語った。

22年には自己最多の8勝を挙げ、オフにはWBC日本代表に選出されたが、昨シーズンはメジャー球との感覚の違いに苦しみ4勝9敗と数字を落とした。この日のブルペンでは「真っすぐの走りが去年はダメだったので、主にこのオフシーズンは真っすぐをしっかり投げていきたいと思っている中で多めに投げていきました」と意識し、持ち味である強いストレートの復活を求めた。

「一昨年はすごく真っすぐがよかったので、その時に近づける、そして越せるような真っすぐを投げていきたい」とキャンプでのテーマははっきりしている。

思わぬハプニングもあった。ブルペンに入り投球を始めようかという直前、目の前にはこんもり“砂の山”ができていた。気になり左足のつま先辺りで砂の上部分を払うと「くさっ!」と顔をしかめる。「すごく臭かったです(笑)たぶん猫のフンだと思うんですけど、匂いはきつかったです…」と、正体はまさかの“猫のフン”だった。その後、球団スタッフがスコップで掘り出し無事回収され、高橋も「オエッ!」と思わず声を出し一度プレートを外すが、そこはさすがプロ野球選手。「集中を切らさず、しっかり投げられた」とこの日のブルペンを終えた。