青森県内の林業団体が、森林の整備と県産材の利用促進を求め、県に要望を行いました。背景には、業界を取り巻く環境の悪化や頻発する災害などへの懸念があります。
宮下宗一郎知事に要望書を手渡したのは、青森県林業協会と青森県林業会議です。要望では、森林整備の推進や、県産材の安定供給と利用促進など5つの項目を求めてます。
両団体によりますと、山村地域では過疎化や、林業の採算性の悪化などで放置された林が増加していて、近年はクマの出没やナラ枯れ被害、温暖化に伴う災害への懸念が高まっているということです。
このため、デジタル技術の活用による森林整備作業の効率・省力化や県産材の安定供給につながる再造林が必要だとしています。
県林業会議 吉田豊会長
「青森県は特に山林が多いわけでもっと若い人や色々な人たちが(林業に)携わり、これからやっていく最先端産業という捉え方の意識に少しずつでも時間をかけて切り替えていくことが大事」
県は2023年9月の補正予算に、県産材を他県や国外へ輸送する際の経費補助を盛り込んでいて、宮下知事は引き続き事業支援を実施したいと回答しました。














