7月18日は海の日!そんな海にまつわるテーマ「海水はしょっぱいのに、なんで海の魚を食べてもしょっぱくないの?」皆さんは知っていますか?
今回は、たくさんの鮮魚が並ぶ静岡市清水区の魚市場「河岸の市」で聞いてみました。
<訪れた人>
「洗ってるから」
「皮膚が分厚いので塩は刺身(中)の部分まで浸透しない」
「浸透圧から守るためにうろこがあって海水が中に入らないための防御が皮膚にあるということじゃないでしょうか」
「考えたことないよねぇ。魚が塩分を消化しているから感じないのかなって思ったけどわからない」
では、魚屋さんは、知っているでしょうか!?
「呼吸法じゃないですか?エラ呼吸で体まで入らないので、しょっぱくならない。ただの勘です」
正解はどうなんでしょう?教えてくれるのは、毎日魚の研究をしている、東海大学海洋学部の秋山信彦教授です。
<東海大学海洋学部 秋山信彦 教授>
「塩分を捨てる細胞がエラのところにたくさんできてそこから塩分をどんどん捨てます。海水の塩分は3.4パーセントぐらい。魚の体の中の塩分は淡水魚も海水魚もだいたい0.9%ぐらい。海水魚の場合は塩分が魚の体の中に入ってきてしまう」
海にいる魚はしょっぱい海水を飲むと体の中の塩分が多くなってしまうため、エラやおしっこから塩分を出しています。
体の中を0.9%の塩分に保つのは実は人間も同じで、私たちは汗などで排出します。
それと同じことを魚はエラでしているので、体内に塩分が多く残ることもなく、身がしょっぱくならないんです。
では、川にいる魚もみんな同じ仕組みなんでしょうか?
<東海大学海洋学部 秋山信彦 教授>
「淡水魚の場合はうすいおしっこ、塩分をほとんど含んでいないおしっこをして入ってくる水分を捨てるという正反対の仕組みになっている」
海の魚は、体内よりも海水の塩分の方が高いため、放っておけば漬物のように水分がとられてシワシワになってしまいます。
それに対し、川の魚は体内よりも川の水の方が塩分が低いため、体の中が水ばかりになってしまいます。
そのため、川の水に含まれている少しの塩分を積極的に取り込んで塩分をほとんど含まない薄いおしっこをして調節しているんです。
最後に、長年研究を続けている秋山教授がいちばん好きな魚を聞いてみました。
<東海大学海洋学部 秋山信彦 教授>
「子どもの時に横浜で育ったんですけど、すぐ近所にミヤコタナゴという淡水魚がいて、オスはオレンジ色できれいでメスは生きた二枚貝の中に卵を産み付けるという変わった生態を持っていて、非常にきれいで生態が面白いので、その仲間が大好きです」
「海水はしょっぱいのに、海の魚を食べてもしょっぱくないの?」の答えは「エラやおしっこからいらない塩分を出して調節しているから」でした。
ちなみに川と海の両方を行き来するウナギやサケは両方の機能を兼ね備えているということでした。
ところで、海水を人間が飲むと本当にしょっぱく感じるのに、魚はしょっぱく感じないのか。
秋山教授によりますと、人間には「味蕾(みらい)」という甘いとかしょっぱいという味を感じる細胞が舌にあるそうです。
一方、魚は、臭いを感じることはあるんですが、味を感じる細胞は持っていないので、「しょっぱい」と感じることはないそうです。
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