■新型コロナが「インフルエンザ」と同じ分類に?


日比キャスター:
さて日本においてこの新型コロナウイルスの分類について、このような指摘が分科会でありました。「今は第7波への対応に集中することが最重要である。同時にコロナを一つの疾病として日常的な医療提供体制の中に位置づけるための検討も始める必要があるのではないか」ということで、尾身会長も「5類に近い方向に行くということもある」と話していました。

現在この新型コロナウイルスというのは、2類に近い位置づけです。


▼新型コロナ(新型インフルエンザ等の感染症)
・外出の自粛要請がある
・入院勧告や措置がある
・就業制限がある
・無症状者への適用がある
・診断時の届け出は直ちに行う
・入院対応の医療機関が 一般の医療機関・指定医療機関
・医療費の公費負担がある


▼5類(季節性インフルエンザなど)
・外出の自粛要請がない
・入院勧告や措置がない
・就業制限がない
・診断時の届け出は7日以内に行う。
・入院対応の医療機関が 一般の医療機関
・医療費の公費負担がない


日比キャスター:
新型コロナウイルスが5類になると、治療を受ける際も自費で負担する可能性が出てきます。

ホラン千秋キャスター:
この分類を変えることに関しては度々議論に上がっていると思うんですけれども、松本さんご自身は分類を変えることについてはどう思われますか?

松本教授:
2類は「オミクロン株になって、そこまで重症化しない」ということであれば厳しいルールをずっと当てはめていることになります。ただそうは言っても、インフルエンザと同じように扱えるぐらいまで、今のこの状況が良くなっているか、多くの人たちがすぐに医療機関を受診してお薬も検査を受けて、お薬も受けられるというところには、まだ至ってない。お金も相当かかってしまいます。その辺りをしっかりちゃんと調整した上で、5類に混乱なく持っていけるように、これから社会を、体制を整えていくことが大事だと思います。