首里城正殿の再建に使用する瓦の初めての窯出しが6日に行われ、鮮やかな朱色の赤瓦が姿をみせました。
与那原町の島袋瓦工場では、職人や県の担当者など製造に尽力した人たちが見守る中、初めての窯出しがおこなわれました。

鮮やかな朱色に焼き上げられた2000枚の赤瓦は今月2日に窯入れしたもので、瓦の表面を金槌で軽く叩く打音検査では、高く澄んだ音を響かせていました。
島袋瓦工場 島袋義一社長
「カン、カン、カン。この音、この音がね、もう最高です」

この日は、瓦を水に浸して吸水率を測定する検査などがおこなわれ、関係者らが国の基準を満たしているか慎重に確認していました。
島袋瓦工場 島袋義一社長
「上出来だと思いますよ。もう本当にほっとしてます。いい色が出てるしね。完成したあかつきには、素晴らしい瓦だなと思ってもらえればね、非常にうれしいなと思います」

首里城正殿に瓦をのせる作業は今年6月以降の予定で、与那原町内の瓦工場3社が協力して、4月中旬までに6万枚を製造するということです。