静岡市がJR東静岡駅北口に誘致を目指す民間のアリーナ計画をめぐり、市が、2024年度の一般会計当初予算案に基本計画策定費として3000万円を計上する方針を固めたことが分かりました。長年、議論が続いてきたアリーナ構想が少しずつ動き始めました。

<坂口将也記者>
「静岡市の職員が到着しました。これから地元住民の会合の場で、アリーナ建設についての説明が行われます」

静岡市のアリーナ整備計画をめぐっては、2022年、JR東静岡駅北口の市有地を選定し、スポーツやコンサートなどで利用できる最大1万人規模の施設を目指し検討を進めてきました。

こうした中、静岡市は2月5日、2024年度の一般会計当初予算案にアリーナの基本計画を策定するための経費として3000万円を計上する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

また静岡市は、これとは別に、アリーナ建設に伴う駅周辺の街づくり検討費として3000万円を計上する方針です。

一方、地元住民からは、交通渋滞の懸念から建設に反発する声も挙がっていて、静岡市の難波喬司市長は、1月末から2度に渡り地元住民に対し説明会を開き、自らアリーナの必要性を語ってきました。

<難波喬司静岡市長>
「アリーナというのは投資。これをやらない手はないという話をして、一定の理解は得られた。おかしいという話はなかった」

2月6日の会合では、市から地元住民に対し予算計上などの説明が行われ、市は「計画を進めることの合意は得られた」と話しています。市は今後、アリーナ建設を見据えた「まちづくり協議会」を設置する予定で、事業化に向けた検討を進めていく方針です。