井原市出身の彫刻家平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の代表作といえば、こちら(【画像①】)「鏡獅子」です。

その作品が、リニューアルされた平櫛田中美術館に20年ぶりに里帰りし、あす(7日)からの公開を前にお披露目されました。

井原市の平櫛田中美術館で公開される「鏡獅子」は、田中が86歳だった1958年に発表した木彫彩色の傑作です。

歌舞伎の六代目尾上菊五郎をモデルにした作品は、東京国立近代美術館が所蔵していて、国立劇場に展示されていましたが、国立劇場の建て替えのため、20年ぶりに田中のふるさと、井原で展示されることになりました。

(井原市立平櫛田中美術館 伊藤祐二郎館長)「平櫛田中先生といえばやはり代表作はこの鏡獅子です。この新しくなった美術館にこの鏡獅子をお迎えすることができたので、大変うれしく思っております」

隣り合う展示室では、美術館が所蔵する「鏡獅子」にまつわる作品が集められていて、その制作の過程を知ることができます。

(大舌勲井原市長)「この機会に市民の人はもちろんですけど、多くの国民の人に来ていただいて生の鏡獅子を体験していただきたいと思います」

「鏡獅子」の公開はあす(7日)から始まり、国立劇場の建て替えが終わるまでの約5年半常設展示される予定です。