味の素の冷凍餃子がリニューアル。きっかけは、消費者の声でした。
大量の中古フライパンを研究

『冷凍ギョーザーがフライパンに張り付いちゃった』
『うまく焼けない・・・』
SNSの声に、2023年5月、味の素は「ギョーザがこびりつくフライパン」を大募集。
6月には3000枚以上のこびりつきやすいフライパンが集まりました。

集まったフライパンを、顕微鏡や3Dスキャナーで調べると、分かったことが。
◆家庭では、想定以上に使い込まれたフライパンを使っている
◆ギョーザのタンパク質やデンプンがくっつきの一因
焼いたギョーザは約1万個。
研究を重ね、ついに“張りつかない”ギョーザを完成させました。

焼き比べてみると・・・
実際に送られてきた、コーティングがはげたかなり使い込まれたフライパンで、リニューアルの前と後のギョーザを焼いてみると・・・


リニューアル前のギョーザは、フライパンと接している面の皮がべったりくっついて剥がれてしまいました。
一方、同じ手順・同じフライパンで焼いたリニューアル後のギョーザは、張りつかずきれいに焼くことができました。
張りつかない秘密は“羽根の素”

いったい、何を改良したのでしょうか?
味の素冷凍食品 戦略コミュニケーション部 勝村敬太さん:
今回は私たちの餃子の‟羽根の素”を改良することできれいに焼けるようにしました。
‟羽根の素”は我々の製品のキモなので、張りつきにくくするために中の油などの配合を調整することで、従来よりも剥離性が良くなるよう改良しました。
ギョーザ自体の味や具材は変えずに、羽根の素のレシピを変更。
募集したフライパンで試した結果、約7割で改善が見られたということです。
リニューアル版は2月11日に発売されます。
コメンテーター トリンドル玲奈:
ザ・王道で、本当に私の一番好きな餃子なんですけど、これは気持ちいいですね。すごく努力されたんだろうと思いました。
コメンテーター 平野ノラ:
時短にもなりますよね。
(ひるおび 2024年2月2日放送より)