桐島聡容疑者と名乗り、その後、病院で死亡した男について、JNNは12年前に撮影された動画を入手しました。そこには、“潜伏”とはほど遠い、音楽ライブを踊って楽しむ男の姿がありました。
ライブの生演奏に合わせ、大勢の客と共に高く両手を上げ、楽しげに踊る年配の男。神奈川県内にある病院に「内田洋」の名前で入院し、桐島聡容疑者(70)だと名乗った男です。
2012年6月、バーでの生演奏中に撮影されたものです。観客のなかでも最前列に近い位置で、立ち上がって両手を突き上げながら踊っています。
さらに、歌い手に向けて、合いの手を入れる男の肉声がはっきり聞き取れます。
「いいよー!いいよー!」
その声はハリがあり、力強い印象です。
周囲に「内田」と名乗ったこの男は、藤沢市内のバーに常連客として15年以上にわたり通っていたといいます。
「内田洋」名乗る男の知人
「よれた音楽好きのいいおじさん。ブルースだったりとか、ジェームス・ブラウンが好きだったりとか。調子のいい感じのリズミックなものが好きでしたね」
一方で、しっとりとした曲調に変わると、男はカウンターに肘をつき、静かに耳を傾けていました。
「内田洋」名乗る男の知人
「自分の方から多くを語る感じの人ではなかったですけど、普通に周りの人と混ざったり、ライブの演奏をしていると、盛り上げ役に回って『イエーイ』とか」
“潜伏”とはほど遠い、男の姿。この動画から12年後の先月25日、男は入院先の鎌倉市の病院で、自らを指名手配犯の「桐島聡です」と名乗り、わずか4日後に息を引き取りました。
警視庁は男が桐島容疑者とみてDNA型の鑑定を進め、身元の特定を急いでいます。
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