■四大陸フィギュアスケート選手権(1日、中国・上海)

男子ショートプログラム(SP)が行われ、北京五輪銀メダリストの鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)が今季ベストの106.82点をマークし、首位スタートを切った。

今大会、日本男子は3選手が出場し、佐藤駿(19、エームサービス/明治大)が99.20点で2位、山本草太(24、中京大)は4位で3日のフリーに挑む。昨年の世界選手権銀メダリストのチャ・ジュンファン(22・韓国)が完成度の高い演技をみせ、95.30点で3位。

最終滑走の鍵山は、冒頭で高さのある4回転サルコウを決めると、GOE(出来栄え点)で4点台を引き出した。続く4回転ー3回転の連続トウループも着氷。3本目のトリプルアクセルも危なげなく降りて、圧巻のノーミス演技を披露し、演技後は右手で力強くガッツポーズをみせた。12月の全日本では宇野昌磨に敗れ2位も、3月にカナダ・モントリオールで行われる世界選手権の代表に選ばれており、この日も貫禄の演技でただ一人100点台を叩き出した。

前回大会3位の佐藤は、高難易度の4回転ルッツを決めるなどノーミス演技を披露。今季ベストの99.20点をマーク。山本は冒頭の4回転-3回転トウループのコンビネーションを着氷すると、4回転サルコウ、トリプルアクセル(3回転半)も落ち着いて決め、ジャンプは全て降りた。スコアは今季ベストの94.44点で、日本3選手ともにハイレベルな演技で観客を魅了。

同大会はアジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアの4つの大陸の選手が参加。過去日本男子では本田武史(99年・03年)、 織田信成(06年)、 髙橋大輔(08年・11年)、 無良崇人(14年)、宇野昌磨(19年)、 羽生結弦(20年)、三浦佳生(23年)が金メダルを獲得している。

【男子SP結果】
1位)鍵山優真 106.82点
2位)佐藤駿  99.20点
3位)チャ・ジュンファン 95.30点
4位)山本草太 94.44点
5位)ボーヤン・ジン 89.41点