ヤマト運輸はきょう、メール便の配達などを委託している「クロネコメイト」らおよそ2万5000人との契約を終了します。「路頭に迷った気分」。契約が終了する配達員からは切実な声も。
札幌市内で「クロネコメイト」として働く個人事業主の女性(40代)。
個人事業主の配達員(40代)
「きょうは(荷物が)340ぐらい。大きなトラックに挑戦したこともあったけど、これがいちばん合っているのかな」
ヤマト運輸とはおよそ2年半前から契約を結び、毎日朝早くから、多いときには一日600個ほどの荷物を運んできました。ところが…
個人事業主の配達員(40代)
「最後まで間違わないように」
きょうが“最後の配達”になるという女性。一体、なぜなのでしょうか。
ヤマト運輸は去年6月、メール便など一部の配達業務を日本郵便に委託すると発表。これに伴い、これまで「クロネコメイト」として業務委託していたおよそ2万5000人の個人事業主らとの契約をきょうで終えるのです。
個人事業主の配達員(40代)
「ミスを起こせば切られるかもしれない。一つ一つ正確な仕事をするようにという努力はしてきたつもりだったんですけど。この後の生き方、仕事をどうやって見つけていったらいいのかなって。なんか路頭に迷った気分」
こうした会社の方針に対し、一部の個人事業主らは労働組合に加入し、団体交渉の申し入れを行ってきました。ところが…
労働組合の会見
「すべて団体交渉という形では拒否」
会社側は、個人事業主については「法律上の労働者にあたらない」として、団体交渉に応じてきませんでした。そして、交渉は平行線のまま、とうとうきょう、期限の日を迎えたのです。
個人事業主の配達員(40代)
「ちゃんと親身な対応を取ってくれるわけでもなく、きょうでおわりですって…。本当は続けたかったので、つらいんですけど、最後までちゃんと笑顔でいかなきゃなって」
ヤマト運輸はJNNの取材に対し、「明日ホームページに対応を掲載したい。今まで弊社を支えて頂いた方には、心から感謝を申し上げる」としています。
注目の記事
コメダ珈琲を訪れた80代男性「100万円を持って来ている」ベテラン店員が感じた“違和感” 特殊詐欺被害を防いだ「いつもの会話」

「カビた部分だけ捨てる」は誤解 中には“最強クラスの発がん性”を持つ毒も…加熱しても消えない『カビ毒』の正体

「私の長女は事件で亡くなりました。はっきり言うと、殺されました」20年前に殺人事件で長女(28)を失った父親が訴える「命」の意味【前編】

寒暖差で危険なヒートショック「今年は明らかに救急患者が増加」風呂だけではない、自宅では“3つの場所”で起こる⋯医師に聞く対策は?

【ミセス】「モヤモヤ」する青春が今のキラキラを作った—Mrs. GREEN APPLE 藤澤涼架が母校を訪ねて語った「原点」 【前編】

日本初の定着を確認 メスだけで “クローン増殖” する特定外来生物の生息地が拡大中









