新型コロナウイルスの新規感染者が全国で今年2月以来、過去2番目の多さとなる10万人を超えました。政府は“行動制限しない“方針で、東京都も観光支援策「都民割」を来月22日から再開する方針を示しました。夏休みに帰省や旅行を考えている人たちからは、「本当に出かけて良いのか」戸惑いの声があがっています。
■台風にコロナに…リベンジをかけた夏
7月16日に海開きとなる神奈川県・湯河原町(ゆがわらまち)の海水浴場では、町長のほか、海の家の関係者が参加し、海水浴シーズンの安全を祈りました。
2018年の台風で、海の家が大きな被害を受けた湯河原海水浴場。
再起を誓った矢先、新型コロナに直面し、2021年に2年ぶりの営業となりましたが・・・。
海の家「まつの」松野洋一さん
「オープンして1週間で酒類の提供が禁止になってしまった。やっぱり海に来るとお酒飲みたいじゃないですか。いきなりお客さん減っちゃいましたね」
結局、コロナは収まらず、お盆前に海水浴場は閉鎖となりました。
リベンジをかけた2022年の夏。密を避けるために、店と店の間隔をあけたり、店内のテーブルを減らしたりするなどの対策が取られていました。
海の家「まつの」松野洋一さん
「“楽しみにしているよ”という声があるので、僕もなんとか、みんなの笑顔が見たいと思っているんですけど」
■全国で10万3311人が感染 政府・東京都は?
まもなく夏休みを迎えようとする中、政府は・・・。
岸田文雄総理
「強化された対応力を全面的に展開することで、新たな行動制限は現時点では考えておりません」
東京都の緊急対策本部会議では、7月末まで試験的に再開している観光支援策「都民割」を感染状況を見極めたうえで、8月22日から再開する方針を示しました。
東京都 小池百合子知事
「感染拡大防止と社会経済活動の両立を図ってまいります」
都は、確保する病床数の引き上げや検査体制など、医療提供体制の整備を進め、経済との両立を図るとしています。ただ、東京都の7月15日の新規感染者数は1万9059人。前週の同曜日から1万人以上増え、3日連続で1万5千人を超えました。
JNNのまとめでは15日、全国で10万3311人の感染を確認。10万人を超えるのは、2022年2月5日以来、約5か月ぶりで、過去2番目の多さとなりました。