ちょっぴり変わった花の話題です


平山裕子アナウンサー:
山梨の新たな特産品を作ろうと笛吹市の女性が新しい「花」の栽培を始めました。見た目も色鮮やかでキレイですが、この花、実はそのまま食べられるんです。色鮮やかな花のアレンジメント。

笛吹市八代町の農業用ハウスの中では季節に合わせた様々な花が栽培されています。


平山アナウンサー:
実は、こちらの花、全て食べられる「食用の花」なんです!これは生でも食べられる「エディブルフラワー」です。栄養価もあり、海外では果物や野菜と同じように食べられています。

リコプリエ代表 正宗さやかさん:
花をとることでまた次のつぼみに栄養が行くんですね。毎日見ては、とってという作業を繰り返しています。

正宗さやかさん39歳。

2022年4月「エディブルフラワー」を栽培して販売する会社「リコプリエ」を立ち上げました。


正宗さん:
私お花が大好きでフランスのパリにフラワーアレンジメントの勉強に行ったりしまして、山梨の特産品になるものを大好きなお花を生かしてできないかと思いました。リコプリエではアリッサムやマリーゴールドなど味や香りが異なる6種類の花を栽培しています。


正宗さん:
これはナデシコですね。色々な色があるんですけど召し上がってみますか。

平山アナウンサー:
とてもかわいらしくて食べるのがもったいないかんじがする。甘味がありますね。


正宗さん:
そうですね。こちらはキク科のノースポールです。

平山アナウンサー:
いい香りが鼻に抜ける、そんな感じがしますね。

正宗さん:
こういったお花によって味が少しずつ違うので目で見て楽しんでいただきながら味も楽しんでいただけると思う。正宗さんは化学肥料や農薬を使わずに栽培することにこだわっています。そのため、毎日、きめ細かな手入れが必要です。

正宗さん:
マリーゴールドは葉っぱをある程度間引かないと中が蒸れてしまったり根腐れの原因にもなったりするので葉っぱをとって根元に日が当たるようにしたりもしています。


大学卒業後、一般企業で働きながらフラワーアレンジメントの資格を取得した正宗さん。フランスに短期留学した際、シャネルの展示会のアレンジメントなどを手掛けてきました。

なぜ「食べられる花」に目を付けたのでしょうか。

正宗さん:
(花は)ずっと観賞用というふうにずっと思っていたんですけれども食べられるというところにとても驚きまして、彩りがすごくいいのでお料理なんかにも添えたら目で見て楽しみながら気持ちを豊かにするという点でエディブルフラワーいいなという風に感じました。


会社設立からおよそ3か月。リコプリエのエディブルフラワーは東京都内の百貨店でふるさと納税の返礼品に採用されています。丁寧な栽培が評価され県内では、甲州市の勝沼醸造のレストラン「風」で、前菜の添え物にエディブルフラワーを使うことも決まりました。


レストランテ風 西村亮料理長:
無農薬にこだわりを持たれてしっかりとした栽培方法のもと信念を持っているのがすごく共感をもちましてこちらの花を使わせてもらうことになりました。

丁寧に花と向き合い栽培に取り組む正宗さん。エディブルフラワーの未来に花を咲かせます。


正宗さん:
人生一度きりなので本当に自分がしたいことができる環境であればやりたい。まだ山梨はエディブルフラワーに馴染みがないと思うので県内の色々なレストランやホテルにもエディブルフラワーを広めていきたい。