能登半島地震の発生からまもなく1か月です。地震発生の翌日から現地に職員らを派遣してきた岡山市の国際医療ボランティア団体「AMDA」が、被災地の状況に合わせた医療支援が必要などと活動報告を行いました。

(AMDA 佐藤拓史理事長)「必要な医療、被災地で本当に必要なものは日々変わります。

被災者の話をよく聞く。それがいちばんだと思う。そうすることによって初めて自分たちがやるべきことが見えてくる」

記者会見で報告したのは、AMDAの理事長で医師の佐藤拓史さんと、職員の大西彰さんです。

AMDAは、震災翌日から現地に職員らを派遣。

その後、避難所である輪島中学校に救護所を開設し、避難者の診療などにあたっています。

当初は、水道の寸断による衛生上の問題などから、避難所でノロウイルスやインフルエンザといった感染症が蔓延していましたが、

現在は新たな段階に入っているといいます。

(AMDA 佐藤拓史理事長)「災害関連死。今、避難所でのストレスを軽減する、

例えば整体や鍼灸とか。そういうことも含めて今後できること、

それは我々が提案するだけではなくて、話し合って現地の医療関係者と連絡を取りながら決めていく」
求められるのは、半年後、1年後を見据えた医療支援だといいます。そんな中、いま私たちには何ができるのでしょうか。

(AMDA 佐藤拓史理事長)「『被災地のことを思う』ということだけでも。

そして僕らのこの活動は、自分勝手な支援になってはいけない。自分たちにできることはみんな違うわけで、

自分たちにできることをそれぞれが考えればいいのかなと」

AMDAはあさってにも、第9陣となるスタッフ(調整員)を派遣する予定で、今後も被災地に寄り添った支援を続けていきたいと話しています。