26日、幼稚園で行われたのは、和菓子作り。職人が腕前を披露し、園児が和菓子づくりに挑戦しました。このイベント、和菓子職人のリクルート事情も背景にはあるようです。

島根県松江市にある幼稚園で、園児たちが、26日、和菓子作りに挑戦しました。

教えるのは、市内の店の和菓子職人。作ったのは、アヒルの形をした「練りきり」です。

園児の挑戦の前には、職人が腕前を披露。

あっという間に出来上がる「うぐいす」に、大きな歓声があがっていました。

この企画、子ども達が松江の伝統文化に触れるという目的と、和菓子店のある事情もありました。

御菓子司 三英堂 岡英介 代表取締役
「松江の和菓子の文化はありますが、やっぱり、担い手不足だったりもするので」

ジャンルが広がるお菓子の世界で、和菓子職人を目指す若者は、少なくなっているとのこと。

小さいうちから和菓子に触れ、少しでも和菓子職人を目指す人が増えれば、そんな想いもありました。

園児
「楽しかったです」

園児
「また、お菓子作ってみたいです」

園児
「(職人が)茶せんを使って羽を作るところが上手だった」

御菓子司 三英堂
 岡英介 代表取締役
「上生菓子とか技術が必要なものというのが、昔は日常で楽しまれていましたが、だんだん薄れてきている背景がある中で、みんなに少しでも知ってもらって、普段のおやつとしても、松江の和菓子屋さんのお菓子を食べてみようと思ってもらえたら」

和菓子店では、今後も、幅広い世代が和菓子に触れる機会を作っていきたいとしています。