高知県安芸市で栽培される伝統野菜「入河内大根(にゅうがうちだいこん)」が旬をむかえています。その旬の味を多くの人に知ってもらおうと生産者が高知市のスーパーで試食販売を行いました。

「入河内大根」は、安芸市の入河内地区で少なくとも100年以上前から栽培されている伝統野菜で、一般的な大根のおよそ3倍の大きさです。重いものになると10キログラムを超えることもあるといいます。

25日は、高知市のコープよしだとコープかもべで生産者らでつくる「入河内大根のこそう会」が試食販売を行いました。

このうちコープかもべでは生産者の有澤俊明(ありさわ・としあき)さんが店頭に立ち、入河内大根が辛みが少なく甘みが多いことや、大きいながらもきめが細かく煮崩れしにくいことなど、訪れた人たちに入河内大根の魅力をPRしていました。

(入河内大根のこそう会 有澤俊明 会長)
「煮物にしたほうが入河内大根の味が出るかなと思う。天ぷらやかき揚げにしてもおいしい。山の中でひっそりではあるが粛々と受け継がれてきた大根なので、そういった文化も一緒に感じて食べていただけると一番うれしい」

今年の入河内大根は去年、気温が高く雨が少なかったことなどから、例年より出荷量が少なくなりました。それでも寒い今の季節が旬の入河内大根、今後は安芸市の量販店を中心に販売される予定です。