3年連続となる、新春恒例の対談です。広島カープ・菊池涼介 選手と RCC野球解説者・天谷宗一郎 さんが、“守備の極意” と “35歳になるシーズン” について語り合いました。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「守備の話です。巨人戦(去年4月9日)でのグラブトス、あれはダッシュしたときにもう考えてるの?」

広島カープ 菊池涼介 選手
「いや。考えているというか、いろいろあるんですよ、どうしようかなって」

天谷宗一郎 さん
「選択肢があるということ?」

菊池涼介 選手
「はい。ファーストに投げるのか、こっち(セカンド)にするのかって、まず選択肢があるじゃないですか、打球に対して。だけどピッチャーが捕るのかなっていうのもあるし」

天谷宗一郎 さん
「ほう、ほう。じゃあ、もう本当にギリギリまで…」

菊池涼介 選手
「そうなんですよ。どうしようって思ったら、もうランナーがそこにいたので、とっさの判断でやばいっていう感じですよね」

天谷宗一郎 さん
「あれ、菊池選手もすごかったですけど…」

菊池涼介 選手
「(上本)崇司が捕って反応してくれたのがすごいですよね」

天谷宗一郎 さん
「それだけ密に、昨シーズンは 小園(海斗)選手を中心に…」

菊池涼介 選手
「矢野(雅哉)、(田中)広輔、(上本)崇司」

天谷宗一郎 さん
「4人代わるって、なかなかない?」

菊池涼介 選手
「難しいですよ。やっぱり人それぞれ範囲とか、ここまではどういうふうに行くとか、ゲッツーはこういうトスが来るとか…。だから神宮(去年8月10日)で1回、矢野の送球、エラーをしているんですよ、ゲッツーで。速さが違うんですよね」

天谷宗一郎 さん
「送球の速さ?」

菊池涼介 選手
「はい。小園とか(送球が)フワッてきたりするから、そういうふうにいつもどおりに入ったりして。ぼくもそのわき(腹の故障)かなんかで離脱した後に久しぶりにスタートで出た試合なんですけど、見えなかったですもん、(球が)速すぎて」

天谷宗一郎 さん
「へえ。準備はしているんだけれども…」

菊池涼介 選手
「やっぱり4選手入れ替わり立ち替わりじゃないですけど、固定はしていないので。ぼくも久しぶりにスタートで行って、『よっしゃ!』って思っている中でこられたときにもう追いつかない。やっぱり、それだけ人が代わるっていうのは難しい。反応するのも、しなきゃいけないんですよ。プロなんてしなきゃいけないんですけど、範囲も違うし、スピードも違うし、目の合図じゃないですけど、その感覚もまた違いますし」