岩手県紫波町の小中学校で24日、郷土の偉人にちなんだ給食が提供されました。現代の食生活にも大きな影響を与えた先人・橋本善太とはどんな人だったのでしょうか?

1月24日から30日までは全国学校給食週間です。これに合わせて紫波町は岩手県政150周年記念事業の一環として、地域の先人にちなんだ給食を提供しています。24日は紫波町出身の橋本善太にちなんだ給食が提供されました。

明治25(1892)年に日詰町、現在の紫波町日詰で生まれた橋本善太はニワトリの品種改良に取り組み、1939年に世界で初めて一年に365個、毎日卵を産む多産鶏を世に送り出しました。戦後、善太が苦心して生み出した卵と肉の両方をとれるニワトリ品種は「ゼンタックス」と名付けられ今に残っています。

日詰小学校は15年前から毎年地域と連携し、卒業生でもある橋本善太の業績を顕彰しようと、親子で卵料理を作るなどの特別授業も行なっています。24日の給食のメニューは善太にちなんだ「卵焼き」と特別授業に参加した3年生が考えた町内産食材をたっぷり使った「わんぱく味噌汁」です。

(給食を食べた児童)
「(橋本善太を)初めて知ったのですごいなと思ったし、紫波町はそういう人が生まれたところなので、もっといっぱい住みたいです」

子ども達はおいしい給食を通して郷土の偉人について学びを深めていました。