高専生が半導体基盤の制作を体験しました。世界的に需要が高まっている半導体に興味を持ってもらおうというセミナーが23日盛岡市で開かれました。

セミナーは岩手県工業技術センターが初めて企画しました。半導体は電気の流れを制御したりエネルギーを変換したりする役割があり、電子機器には不可欠なため、世界的に需要が高まっています。
岩手県内にも大規模な工場があることから、学生たちに半導体に興味を持ってもらおうとセミナーが開かれました。
参加した一関工業高等専門学校の学生6人は、写真の露光と現像の技術を活用して半導体の基板に回路を焼き付ける「フォトリソグラフィ」について学びました。

また基盤を製作する実習でクリーンルームに入った学生は、基盤に薬剤を塗ったり、紫外線をあてて回路を焼き付けたりする作業に真剣に取り組んでいました。

(学生)
「非常に繊細な作業を行うんだなと痛感しました。自分のこれまで学んだ経験とか知識とかを会社で存分に発揮して自分の力を生かして頑張っていきたい」
「興味がある分野なので深く知りたいなと思って受講しました。基盤を作る作業はとても手先の器用さが求められて難しいと感じました」

県工業技術センターは、今後もセミナーを開催し、半導体関連産業の人材育成につなげていきたいとしています。