宮内庁は天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが今年4月から日本赤十字社の嘱託職員として勤務されることが内定したと発表しました。

宮内庁は先ほど、愛子さまの大学卒業後の進路について、今年4月から日本赤十字社の嘱託職員として勤務されると明らかにしました。

愛子さまは宮内庁を通じて、「日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることを嬉しく思うと同時に、身の引き締まる思いが致します」とコメントされました。

また、「いち社会人として自覚を持って仕事に励むことで、微力ではございますが、少しでも人々や社会にお役に立つことができれば」と抱負を述べられました。

今後、皇族としての公務も行うため、日赤ではフルタイムではなく、嘱託職員として勤務されるということです。

2020年に学習院大学に進学された愛子さま。初めてキャンパスを訪れた際には…

「大学では新しい知識を得た時に感じられる喜びを大切にしながら、様々なことに取り組んでいければと思っています」

大学では日本文学の研究をされていた愛子さまですが、もう一つ興味を持たれていたのが福祉です。側近によりますと、愛子さまは今年度から福祉関係の授業も受講し、日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后さまを通じて、福祉や救護活動に興味を持たれたということです。

そして、去年10月には、両陛下とともに日本赤十字社を訪問。関東大震災の救護活動に関する企画展を見学し、愛子さまはこんな質問をされたといいます。

日本赤十字社 広報室参事 大西智子さん
「(愛子さまから)『今もトリアージは紙なんですか』というお尋ねがありました。人道支援活動に本当に深いご理解を、両陛下からもたくさん話を聞いてらっしゃると思いますし、感銘を受けました」

重症度で治療の優先順位を決める「トリアージ」について、質問を重ねられたということです。

また、おととし初めて単独で記者会見に臨まれた際は…

「私自身、災害ボランティアなどにも関心を持っています。自分の住んでいる町であるとか、ないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました」

愛子さまの進路について、両陛下は宮内庁を通じ、「この春から日赤の一員として仕事に従事することで、多くの人のお役に立てるよう努力を続けるとともに、社会人の一人として成長していってくれることを願っています」などとコメントされています。