京都から、守護大名の大内氏に伝わった武家のしきたりがまとめられた書物が、山口県の文化財に指定されることになりました。

県の有形文化財指定に向け答申されたのは、毛利家伝来の「大内氏故実書等関係資料」です。1500年代前半の大内義隆の時代の書物が中心で、京都から大内氏に伝わった武家のしきたりが先例集としてまとめられています。

このうちの「馬書」には、人質として大内氏に預けられていた毛利元就の長男・隆元が、弟の小早川隆景に大内氏に馬術を披露する際の馬の回し方を、線で示して伝えたものも含まれます。隆元が大内氏のもとで伝授されたことを毛利家に伝えている点が興味深いとされます。

また「軍書」には、戦で使う旗の寸法や仕立て方が記され、こうした114点の書物と、それを納めるための木箱4函が指定されることになりました。

毛利博物館・柴原直樹館長:「山口県のある意味独自の文化を作っていく大本になると考えると、非常に重要な資料なのでは」

毛利報公会・毛利元敦会長:「できるだけ展示するようにしたいと思うので、多くの方に見学に来ていただきたい」

3月中に正式に県の文化財になる見込みです。

一方、県の天然記念物「若月家の臥竜松」(防府市)は枯れて回復が見込めず、指定が解除されることになります。