シリーズ「現場から、」アメリカ大統領選挙です。共和党の候補者レースが注目される一方で、23日に予備選挙が行われるニューハンプシャー州では、バイデン大統領の民主党が異例の混乱に直面しています。
記者
「予備選挙が行われる投票所の一つです。これから準備が行われるということなんですが、まさにここで、注目の共和党の候補者選びが行われます。そして、同時に民主党の候補者選びも行われるのですが、いまそれが異例の事態に陥っています」
東部ニューハンプシャー州は、投票所で票を投じる「予備選挙」という形の候補者選びを1920年から100年間にわたって全米で最初に行ってきました。
その理由は、伝統や慣習だけではありません。
ニューハンプシャー州記録保管担当 アシュリー・ミラー氏
「これは1913年に制定された、大統領選挙の予備選挙に関するニューハンプシャー州の法律の原本です。その後、州法は改定され、どの州よりも7日早く実施することが規定されました」
ニューハンプシャー州の法律には全米で最初に予備選挙を実施することが定められていて、住民たちはそれを誇りに思ってきました。
しかし…
アメリカ バイデン大統領(去年2月)
「アメリカは再び世界をリードしています!」
バイデン政権と民主党の全国委員会は今回の予備選挙について、ニューハンプシャー州ではなく、南部サウスカロライナ州から始めると決定したのです。
前回(2020年)のニューハンプシャー州予備選挙で、当時のバイデン候補が5位に沈み、4戦目のサウスカロライナ州でようやく勝利できたことが決定の背景にあるとみられていますが、怒ったのはニューハンプシャー州の民主党組織でした。
ニューハンプシャー州民主党 レイ・バックリー委員長
「これまでの人生で最大の怒りよりも強い怒りを感じました。民主党全国委員会やワシントンがいつ、どのように投票すべきかを決めるなんておかしい。ニューハンプシャー州はそんな指図は受けませんよ」
結局、州の民主党は州の法律に従い、全米で最も早い1月23日に予備選挙を行うことを決定。すると、全国委員会は決定に背いた報復として、ニューハンプシャー州の結果を候補者選びに反映しないことを決めたのです。
無党派の州民
「残念なことです。ニューハンプシャーは候補者を選別する州として非常に良い評判を得てきましたからね」
ニューハンプシャー州 リンチ元知事
「全米初の予備選挙は100年の歴史があり、この先100年もやっていきます。全国委員会がどんな決定をしようと関係ないですよ」
今回、バイデン大統領はニューハンプシャー州の予備選挙に参加すらしておらず、投票用紙に名前はありません。100年の伝統を壊された州の有権者が投票でどのような意思を示すのか、注目されます。
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