■ボッチャ 日本選手権 脳性まひBC2クラス決勝 廣瀬隆喜 6ー1 杉村英孝(21日、東京・墨田区総合体育館)

パリパラリンピックの代表選考を兼ねたボッチャの日本選手権、男子の脳性まひBC2クラス決勝で大会3連覇中の広瀬隆喜(39、西尾レントオール)が、東京パラリンピック金メダリストの杉村英孝(41、伊豆介護センター)を6ー1で下し、4連覇を達成。パリパラリンピックの日本代表にも内定した。

脳性まひBC2クラスは2006年から廣瀬、杉村のどちらかが制してきた。ここ3大会は全て廣瀬が勝っており、ライバル2人による日本一決定戦。第1エンド、先攻の廣瀬は的球のジャックボールを遠目に投げた。2投目までお互い近くに寄せられず、迎えた廣瀬の3投目。ジャックボールにピタリと寄せるスーパーショットを披露し、雄叫びをあげる。ここを1-0で廣瀬がリードした。

第2エンド、先攻の杉村はジャックボールを近くに置いた。お互いナイスショットの連続で、どちらもジャックボールに近い位置をキープ。最後は審判による計測で、杉村が1-0でこのエンドを取り、1-1の同点に追いついた。

第3エンド、廣瀬はジャックボールをかなり遠くに投げ、2投目でそばに寄せる。さらに3投目はジャックボールに触れて止まるスーパーショットを見せ、またも雄叫びを上げた。一方、杉村はボールがオーバーしてしまうミスショットを連発し、このエンド4点を追加した廣瀬が5-1と大きくリードを広げた。

そして最終第4エンドも廣瀬が1点を取り6-1で杉村に勝利。2008年の北京大会から5大会連続となるパリパラリンピック日本代表の座を手にした。

脳性まひBC2男子クラスのパリパラリンピックの選考選手は2名の為、決勝で敗れた杉村も、2023年12月31日付け世界ランキングの最上位選手に該当する為、内定が決まった。

日本はチーム(脳性まひBC1-BC2)でもパリ大会の出場枠を得ており、今回の日本選手権で男子(脳性まひBC2クラス)の廣瀬と杉村、女子(脳性まひBC1クラス)の遠藤裕美(37、福島県協会)がパリパラリンピックの日本代表に内定した。