■車いすバスケットボール アジアオセアニア選手権 女子決勝 日本代表 35ー54 中国代表(20日、タイ・バンコクユースセンター)

パリパラリンピックの出場権をかけた決勝で、女子日本代表が中国代表に35ー54で敗れた。中国はパリパラリンピック出場権を獲得し、日本は4月に大阪で行われる世界最終予選に回ることとなった。

東京パラ銀メダルの強豪相手に、前半の日本は一歩も引かない戦いを見せ、22-21と1点リードで折り返した。後半に入ると中国にゴール下を固められ、シュートが決まらなくなっていく日本。6連続得点を許し逆転されると、地力の差を見せられそのまま敗れた。

中国とは予選で2試合を戦い、ともに敗れている日本は第1Q、先発を東京パラのメンバーで固めた。体格で勝る中国に素早いパス回しで対抗し、萩野真世(30)のサイドシュートや柳本あまね (25)の3ポイントなどで、12-8とリードして終える。

第2Q、中国に12-12の同点に追いつかれると、柳本が再び3ポイントを決めリードを奪う。東京パラ銀メダル相手に一歩も引かない日本は、ここまでチーム2位の得点をあげている北田千尋(35)が3本のシュートを決めるなど最大6点差をつけたが、終了間際に中国に3ポイントを決められ22-21と1点差で前半を終えた。

第3Qに入ると、ゴール下を中国に固められ、得点を奪えなくなっていった日本。中国のディフェンスの前に攻め手を欠き、苦し紛れのシュートが増える。守備から相手に試合の主導権を握られ、日本の得点はわずか6点に押さえられた。中国には6連続得点を許すなど逆転され、28-45で最終第4Qに突入する。

タイのバンコクで日本コールも響く中、日本はエースの網本麻里(35)を中心に攻めるが、中国の分厚い守備の前に差を縮めることができず、19点差をつけられての敗戦となった。

これで中国はパリパラリンピックの出場権を獲得し、日本は4月に大阪で行われる世界最終予選に回り、8チームで残り4枠を争うこととなった。