今回、断水の対象となったのは工業用水を使う本島中南部96の事業所です。18日夜の断水から一転、19日には突然の送水再開に、困惑する声も聞かれました。

県企業局によりますと今回の工業用水の断水では、本島中南部96の事業所が影響を受けているといいます。

県内20のホテルと取引きし、シーツやタオルなど、毎日およそ10トンを取り扱う糸満市のクリーニング業者は、当初きょう1日予定されていた断水を見越して、18日のうちに回収した分の洗濯を終えたと言います。

沖縄リネンサプライ 久米智則さん
「(日々使う水)100トンを溜められるピットはないので、給水が止まると事実上工場は運営できないので、きのうも残業して」

こうした中、19日午前0時になって県企業局から、午前3時に断水を解除すると連絡があり、休みの予定だった従業員も午後からの出勤にし、急きょ通常営業に戻しました。

沖縄リネンサプライ 久米智則さん
「クリーニング工場にとっては、水は生命線ですので、途絶えないように供給はして頂きたいというところと、工事の日程が変わることが直前で知らされると、工場としても段取りしきれない部分があるので、しっかりと計画をして、日程や時間を知らせてほしい」

また工業用水を自社で浄水して豆腐作りなどを行っている西原町のまえさとでは、18日に大豆およそ1.2トンを水につける作業中に断水の予定を知り、水の確保が困難だと判断して事前に廃棄しています。これは豆腐1400丁分の大豆が廃棄されたことになります。

糸満市のサン食品では18日の段階で、小学校や中学校などおよそ15施設に提供する沖縄そばの出荷が難しいとして、19日の納品を取りやめるなど、各地に影響が広がっています。