■車いすバスケットボール アジアオセアニア選手権 準々決勝 日本代表 92ー27 タイ代表(18日、タイ・バンコクユースセンター)

男子日本代表は、タイ代表を92ー27で下し、準決勝進出を決めた。パリパラリンピック出場権をかけ、19日の準決勝で、イランとアフガニスタンの勝者と対戦する。

この大会の優勝国にパリパラリンピックの出場権が与えられ、準優勝チームは、4月にフランスで行われる世界最終予選に回る。日本は予選で一度タイと対戦し、74-33と大差で勝利している。

第1Q、日本はパラリンピック5大会連続出場のレジェンド、藤本玲央(40)の3ポイントを決め先制すると、日本のエース、鳥海連志(24)も負けじと3ポイントを決める。さらに自陣からドリブルで持ち込むと、味方にラストパスを通し得点に繋げる。その後も連続で速攻を仕掛けゴールをアシストし、16-4とリードを広げた所で、タイがたまらずタイムアウト。日本は鳥海を中心に攻撃の手を緩めず、途中から入ったパラリンピック4大会連続出場、香西宏昭(35)の3ポイントなどで22-4で第1ピリオドを終える。

第2Qでは、鳥海のチームメートである古澤拓也(27)のシュートが次々に決まり、40-13とリードを広げて後半へと入る。

第3Qに入ると、鳥海と同い年の髙柗義伸(24)が躍動。自ら持ち込んでのシュート、パスを受けてからのレイアップなどでタイ守備陣を翻弄、連続得点で確実にリードを広げていく。

日本は、藤本や香西のベテラン勢と鳥海、髙柗ら若手の動きが完全にかみ合い、試合を支配。組織的なプレーに個人技でもタイを圧倒し続け、92ー27の大差で準決勝進出を決めた。

*写真は香西宏昭選手

【アジアオセアニア選手権(男子)】
出場国:オーストラリア、中国、イラン、日本、韓国、タイ、アフガニスタン、
  サウジアラビア、ニュージーランド、フィリピン、UAE(アラブ首長国連邦)
優勝国にパリパラリンピックの出場権が与えられる。準優勝国は、4月にフランスで行われる世界最終予選に回る。