野球殿堂博物館は18日、「2024年野球殿堂入り通知式」を開催し、プレーヤー表彰で元横浜、中日の谷繁元信氏(53)、メジャーリーグでも活躍した元広島・黒田博樹氏(48)が殿堂入りを果たした。
さらに特別表彰としてセントラル・リーグで審判員を務めた故・谷村友一氏(享年94)が殿堂入りを果たし、これで野球殿堂入りは218人となった。
27年間で歴代最多の3021試合に出場した谷繁氏は「いろんな事の積み重ねでそこまでたどり着いた。最後の2、3年は試合数というのを意識してプレーしていましたね」と振り返った。「世界の野球選手にとってはたいした数字ではないな」と話しつつも、キャッチャーとして歴代最多の2963試合出場、ギネス記録にもなっている27年連続本塁打については「そこは誇れるところだと思う」と自身の記録を評価した。
プロ生活で印象に残っていることを聞かれると「プロ(大洋)に入って、試合に出れるようになって、98年には徐々に強くなったチームの仲間たちと日本一になった。僕の中ではその98年(の優勝)というのは印象に残っている」と横浜ベイスターズでの優勝を挙げた。
黒田氏は「今までの野球人生を振り返っても、本当に自分が選ばれていいのかなっていうのが、一番の感想です」と殿堂入りの率直な感想を。日本では広島で13年プレー。「カープに入団してなければ、今日のような日を迎えることもなかったと思いますし、僕の野球人生の中でもカープ入団というのは非常に大きな出来事だった。今改めてカープに入ってよかったなというのを感じてます」と振り返った。
また、アメリカでプレーした7年間について「(アメリカに行ったのは)30歳過ぎてからだったんで、自分の中で一番考えたのはそのチームにどれだけフィットできるか、どれだけ必要とされるかということを常に頭に入れて投げてきた」と当時の思いを話した。
MLB時代ではドジャースとヤンキースに在籍した黒田は、先月ドジャース入りを決めた大谷翔平投手(29)について「やっぱり契約内容も含めて、すごい契約をしたんだなっていうのと、ドジャースも私がいた球団だったんで、その日本人スタッフとかいろんなスカウトの方とかといろんな交流がある中で、そういう人たちが非常に喜んでいました」と先輩メジャーリーガーとして喜びをかみしめた。
さらに「もうアメリカの中でもトッププレーヤーになってしまったんで。日本の代表として彼もたくさんのものを背負ってグラウンドに立ってると思うので、そういう部分では大変だと思うんですけど、今後また日本からアメリカに行く選手にね、少しでも勇気を与えられるように頑張って欲しいなと思いますね」とエールを送った。