パリ五輪代表選考の最終戦、女子シングルスで2大会連続の五輪出場が絶たれた伊藤美誠(23・スターツ)が、全日本卓球選手権女子シングルス6回戦で敗退。試合後、涙をこらえながら会見を行った。
伊藤はこの日、3試合連続でフルゲームまでもつれこんだ。4回戦と5回戦は勝ち進んだが、6回戦で力尽きた。「明日の準々決勝に進みたかった。勝っている試合を逃してしまった。フルゲームで体がきつくて乗り越えたかったがうまくいかなかった」と、悔しさをにじませた。それでも「オリンピックの夢は閉ざされてしまったが、最後まで戦えて自分の人生に活きると思う」と、しっかり前を向いた。
パリ五輪の団体戦での代表の可能性について問われると「団体戦に選出されても出るかどうか決まってないですが、まずは落ち着いてどこまでやるかをしっかり考えたい」と述べるにとどめた。今後について「自分は、昔からの目標はいい所でやめたいというのが一番なので、このままでは終われないという気持ちがある。でも終わりたいという気持ちもある」と複雑な思いを吐露。それでも最後に伊藤は「いいところで終わりたいから、ちょっと欲張って、もうちょっと頑張ります」と締めくくった。














