■第60回 全国大学ラグビーフットボール選手権決勝 帝京大学 34ー15 明治大学(13日、東京・国立競技場)
帝京大学(関東対抗戦1位)が明治大学(関東対抗戦2位)に34-15で勝利し、大学選手権3連覇を達成し、12度目の日本一に輝いた。帝京は関東対抗戦でも全勝しており、今季無敗のまま“完全優勝”を成し遂げた。
今季の夏合宿では帝京が38-21で勝利、11月の関東大学対抗戦でも43-11で帝京が勝っている。帝京の2勝負けなしで迎えた大学選手権決勝、帝京の3連覇か、明治が創部100周年を勝利で飾るのか。
試合開始前、能登半島地震で亡くなった方のために黙とうを捧げた両チーム。前半3分、帝京は敵陣22m付近のラックから左に展開。4人で繋ぎ、ボールは大外のWTB高本とむ(4年)へ。ライン際で1人を抜くと、2人のディフェンスも振り切ってトライを奪う。ゴールも決まって7-0と帝京が先制する。
早い時間からキックを多用し、明治陣内に攻め込む帝京。守備でも、FW陣が早い出足で明治の攻撃の目を摘み、帝京が優位に試合を進める。途中から降り出した雨が霙に代わり、雷も鳴る事態に。前半23分に2回目の雷鳴が轟き、安全性確保の観点から試合は中断、選手たちは控室に引き上げた。
約1時間の中断後、試合は再開し、前半26分、帝京は敵陣まで5mのマイボールラインアウトからモールで押しこみ、最後はキャプテン江良颯(4年)が飛び込みトライ。ゴールも決まり14-0と明治を突き放す。
しかし、前半35分過ぎから明治に連続トライを奪われ、14-12と2点差で前半を終えた。
後半に入ると、帝京は2本のペナルティゴールを決め、20-12とリードを広げる。雪が激しく降り、ボールが手につかない場面も増える中、迎えた20分、相手ボールをWTB小村真也(3年)がキックで転がし前進。明治陣内に侵入し、最後はCTB戒田慶都(4年)がトライを奪い、ゴールも決まって27-12と明治を突き放す。
明治にペナルティゴールを決められたものの、後半終了間際には、再びラインアウトから帝京の強力FWがモールを押し込むと、またも主将・江良(4年)が飛び込み、優勝を引き寄せるトライで32-15に。ゴールも決まり34-15と雪の中の決戦を制し、帝京が3連覇を成し遂げた。














