岸田総理は10日夜、ブラジルのルラ大統領と電話会談を行い、気候変動の分野や貧困対策で協力していくことで一致しました。

電話会談は30分間行われ、岸田総理は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を強化し、緊密に連携していきたいなどと述べるとともに、能登半島地震の被害に対する、ブラジルからのお見舞いに感謝の言葉を伝えました。

今年、ブラジルはG20=主要20か国首脳会議の議長国ですが、岸田総理は去年のG7議長国としての成果も踏まえ、ブラジルとの連携を強化し、11月にリオデジャネイロで行われるG20サミットの成功に向け、協力していくことを伝えました。

また両首脳は、気候変動の分野や貧困対策で協力していくことで一致するとともに、さらなる貿易投資促進など、経済関係強化のあり方について検討していくことを確認しました。

ブラジルは途上国・新興国=いわゆる「グローバルサウス」と呼ばれる代表国のひとつで、岸田総理は今月、ブラジルなど南米を訪問する予定でしたが、自民党の派閥の政治資金をめぐる問題などへの対応のため見送りました。