韓国の最大野党代表が刃物で襲われた事件をめぐって、韓国の警察は、逮捕された男が「総選挙で多くの議席を確保できないようにする意図で殺害を決心した」という趣旨の供述をしていると発表しました。

韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表は今月2日、南部・釜山で支持者を装って近づいてきた60代の男にナイフで首を刺されました。

男を殺人未遂の疑いで逮捕した韓国の警察は10日、これまでの捜査結果を公表。男は、「李在明代表が大統領になるのを防ぎ、4月の総選挙で多くの議席を確保できないようにする意図で殺害を決心した」という趣旨の供述をしているということです。

釜山警察庁 ウ・チョルムン庁長
「容疑者の主観的な政治的信念が極端な犯行につながったと分析される」

一方、李在明代表は10日、入院していた病院を退院した際、「今回の事件が憎悪の政治を終え、互いに尊重して共生するまともな政治に戻る道しるべになることを心より願っている」と述べました。