青森山田が2大会ぶり4度目の頂点に輝きました。8日、全国高校サッカー選手権の決勝が東京・国立競技場で行われ、青森山田が近江(滋賀)を3対1で下しました。青森山田はJリーグのユースクラブも参戦する高円宮杯U―18プレミアリーグでの優勝とともに“全国2冠”を達成しました。
試合は前半33分に右サイドからのパスを受けた青森山田MF福島健太が右足シュートで先制に成功。後半44分にはペナルティーエリア内でピンチを迎えるも、体を張ったプレーでゴールを割らせずそのまま前半を1対0で終えます。
1点リードで迎えた後半には開始2分に近江に右サイドから崩され、途中交代のMF山本諒に同点弾を許します。後半15分には青森山田のエースストライカーFW米谷壮史が中央でボールを受け取ると、相手GKをかわしてゴールに流し込んで再び勝ち越します。さらに同25分にカウンターからゴール前まで攻め込みMF杉本英誉のシュートが相手オウンゴールを誘い、貴重な3点目を追加。守備陣も反撃を試みる近江の攻撃を堅い守りで防ぎ、そのまま3対1で逃げ切りました。
青森山田高校は1918年に創立。サッカー部は1970年に正式に部としてのスタートを切り、全国的なサッカーの強豪として知られている。主なOBにW杯2大会出場の柴崎岳(J1鹿島)、室屋成(ドイツ2部ハノーバー)、松木玖生(J1東京)。全国高校選手権には27年連続29回目の出場で、3度の優勝(2022年、2018年、2016年)と3度の準優勝(2021年、2020年、2009年)を誇る。現在は約220人の部員が在籍。昨季限りで前監督の黒田剛氏(現J1FC町田ゼルビア)が退任し、今季からは黒田氏の愛弟子の正木昌宣監督が指揮している。