兄の石川祐希(28、いしかわ・ゆうき)は52年ぶりの五輪メダルを、妹の石川真佑(23、いしかわ・まゆ)は12年ぶりの五輪メダルを目指す。

石川祐希と石川真佑 バレー界最強兄妹がイタリアにて決意

パリ五輪を迎える2024年の始まりにバレーボール界最強兄妹二人が揃って、決意を語った。

貴重なツーショット

兄妹にとって特別な1年はイタリアで始まる。久しぶりの2人での食事に自然と笑顔が見られた。

石川兄妹二人での食事に笑顔が自然とこぼれる

兄・石川祐希は男子日本代表のエースであり、世界最高峰のイタリア・セリエAに渡り、今シーズンで9年目となる。そんな兄の2023年の最終戦を妹・石川真佑がイタリアにきて初めて観戦した。

最高峰イタリアで兄妹ともにプレー

この試合、多彩なプレーでチームトップの得点で勝利に貢献した兄をコートサイドから見つめ、得たものがあった。

兄の2023年最終戦ミラノvsモデナ戦を妹が観戦

石川真佑:
“1点を取り切る力”がすごい大事だと感じた。男子と女子の違いはありますけど、学べる所はすごいある。サーブだったり、スパイクですごく決めている所を見て、自分自身も学ぶ所もありましたし、コミュニケーションも大事だなと思った。(イタリアで)海外の選手と試合する経験が増えて、自分自身がまだまだと感じた。イタリアでプレーしていた方が自分のためにもなる。

一方、妹が18歳の頃から日本代表入りし、東京オリンピックにも出場。さらなるレベルアップを求め、自分と同じ世界最高峰のイタリアへ挑戦した事に自分の経験をなぞらえ、エールを送った。

石川祐希:
イタリアでの経験が絶対いいものになると思う。なかなか言葉(コミュニケーション)も難しい所もあるけど、耐えて頑張ってほしいと思う。

目標はともに「五輪メダルを獲る」

最強兄妹の目標は揃って同じだ。

兄・石川祐希「五輪メダルを獲る」

石川祐希:
まずはイタリアでのシーズンでしっかり結果を出す。その後、ネーションズリーグ、パリ五輪と続く。パリではメダルを獲る。今からしっかり準備していきたい。

妹・石川真佑「五輪メダルを獲る」

石川真佑:
まずはパリ五輪の出場権を獲得する。そして、パリ五輪でメダルを獲る。(そのために)成長した姿を見せられるようにイタリアでやり切りたい。

■石川祐希(いしかわ・ゆうき)
1995年12月11日生まれ、愛知県岡崎市出身。身長192cm。
中央大学在学中にイタリアリーグでプレー。2020-2021年シーズンからミラノに所属。2021年東京五輪から日本代表の主将を務め7位、昨年の世界バレーは12位。2023年ネーションズリーグでは世界大会46年ぶりのメダル獲得に貢献。さらに2023年10月のFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023において2位でパリ五輪出場を決めた。

■石川真佑(いしかわ・まゆ)
2000年5月14日生まれ、愛知県岡崎市出身。身長174㎝。
​下北沢成徳高校では全国大会優勝に貢献し、高校卒業後に東レアローズに入団。入団初年度に最優秀新人賞を受賞した。2022-23シーズンでは、最多得点の日本記録を更新し、Vリーグ日本記録賞を受賞。2019年から日本代表に選出され、2021年東京五輪出場。2023年からは日本人女子最年少でのイタリアリーグ挑戦となるイタリア1部リーグ セリエAのイル・ビゾンテ・フィレンツェへ移籍。背番号は下北沢成徳高時代や日本代表と同じ「4」を自ら選んだ。